SAP FI/CO

SAP会計(FI/CO)の導入支援

Never Redは、SAPの会計領域の導入を担います。対象は財務会計(FI)と管理会計(CO)です。勘定科目や管理会計の軸を経理と決め、それをSAPに設定し、テストで確かめ、会計データを移すところまで、当社のメンバーが自分で手を動かします。

このページの要点

  1. 01SAPの財務会計(FI)と管理会計(CO)は、設計からSAPの設定、テスト、会計データの移行まで、当社のメンバーが担います。設計書を渡して設定を別の担当に頼む分け方はとりません。
  2. 02経理とは、設定に入る前に5つの論点を決めます。勘定科目と原価要素、明細の細かさ、固定資産の償却領域、通貨と換算、決算の手順です。
  3. 03販売や購買などほかの領域は、別の導入ベンダーが担う前提です。当社は、会計へつながる部分の仕様をそのベンダーと詰めます。
目次8項目
  1. 01SAPの会計導入で、設計と設定を同じメンバーが受け持つ
  2. 02SAP FI/COの導入で当社が担う範囲
  3. 03SAP導入で経理と最初に決めること
  4. 04他の領域の導入ベンダーとの分担
  5. 05メンバーが担ってきた仕事
  6. 06決算早期化までつなげる
  7. 07よくあるご質問
  8. 08ご相談

SAPの会計導入で、設計と設定を同じメンバーが受け持つ

SAPの会計導入では、業務側のコンサルタントが設計書を書き、システム側の担当者がそれを読んで設定する体制をとることがあります。この分け方では、設計書に書き切れなかった意図が設定に反映されにくくなります。配賦の順序や、償却を計算する枠の使い分けは、文書だけでは伝わりにくい例です。

設計を決めた人が設定まで持つと、会計の意図が設定に届きやすい

設計と設定を別々の担当に分けた場合設計書を渡して、設定を頼む
1会計の設計
やること
経理と、勘定科目・配賦・償却の考え方を決めて設計書に書く
起きがち
配賦の順序や例外の扱いなど、書き切れなかった意図が設計書の外に残る
2SAPの設定とテスト
やること
別の担当が設計書を読んでSAPを設定し、伝票が登録できるかを試す
起きがち
設計書に無い判断を、設定の担当が自分の解釈で埋める。決算の数字として正しいかまでは確かめにくい
稼働後配賦や償却の数字が合わない処理が見つかりやすく、経理が手作業で補うことになりがち
担当の切れ目
当社が会計領域を担う場合設計を決めたメンバーが、そのまま設定する
1会計の設計
やること
経理と、勘定科目・管理会計の軸・決算の手順を決める
効くところ
SAPでどう設定するかを見越して、設計の段階で決めきる
2SAPの設定とテスト
やること
設計を決めたメンバーがSAPを設定し、仕訳と残高が決算に使えるかを確かめる
効くところ
合わない数字が出たとき、設計と設定のどちらを直すかを切り分けやすい
稼働後合わない数字が見つかっても、設計と設定の両方を知る人が原因を切り分けられる
土台SAP FI/COを専門とするメンバーは5名。会計領域は、設計を決めたメンバーが設定まで受け持つ

設計書を渡して設定を頼む分け方をやめる。設計を決めた人が設定まで持つと、稼働後に経理が手作業で補う処理が残りにくい。

図1 会計の設計と、設定・テストの受け持ち方

SAP FI/COの導入で当社が担う範囲

SAP FIの導入とCOの導入で、当社が担う範囲は次の5つです。総勘定元帳、債権・債務、固定資産、管理会計は、メンバー紹介の経歴と公開している事例にある領域です。

総勘定元帳

勘定科目の体系、会社コードごとの帳簿の持ち方、複数の会計基準と通貨への対応を設計し、設定します。

債権・債務

得意先と仕入先の管理、入金と支払の処理、消込の手順を、経理の業務に合わせて決めます。

固定資産

資産の区分と、償却領域(会計基準や税務ごとに償却を計算する枠)の持ち方を設計し、設定します。

原価センタ・利益センタ

原価センタ(費用を集める部門の単位)と利益センタ(利益を見る事業の単位)の切り方を、月次の報告の形から逆算して決めます。

決算

月次と年次の締めの手順を決め、SAPの処理の順序に落とします。稼働の前に、締めの処理を通しで試します。

領域もとになる仕事・サービス
総勘定元帳海外大手メーカーのSAPのグローバル展開で、複数の会計基準と通貨に対応する総勘定元帳を設定
債権・債務導入済みSAPの活用の事例で、債務・債権・固定資産・銀行管理の活用方針を固めた
固定資産総勘定元帳と固定資産の設定まで対応できるメンバーがいる
管理会計管理会計を専門とするメンバーが、製造業のSAP導入に10件以上携わった
決算決算早期化の実装支援として、締めの手順の再設計を提供している

メンバーの仕事には、前職での仕事を含みます。販売や購買など、会計以外の領域の設定は担いません。

SAP導入で経理と最初に決めること

設定に入る前に、経理と5つの論点を決めます。勘定科目、明細、償却領域、通貨は、あとから変えると過去のデータの扱いまで見直すことになります。決算の手順は、最初の決算に間に合うよう先に決めます。

論点決めること決めないまま進むと
勘定科目と原価要素S/4HANAでは、管理会計の原価要素が勘定科目にまとまる(出典1)。管理会計だけで使っていた科目をどう持つか勘定体系と管理会計の費目のどちらを優先するかが決まらず、設計が後戻りしやすい
明細の細かさ仕訳の明細に、どの管理の軸を持たせるか稼働後に、欲しい切り口で数字を出しにくい
固定資産の償却領域会計基準と税務ごとに、償却を計算する枠をいくつ持つか基準ごとの償却の差を、手作業で調整することになりやすい
通貨と換算帳簿に持つ通貨と、換算に使うレートの種類連結や海外拠点の報告で、換算の手作業が残りやすい
決算の手順締めの順序と、処理ごとの担当と期限稼働後の最初の決算で、締めの日数が延びやすい

決めるのは経理、材料をそろえるのは当社

5つの論点は、経理が決める事柄です。当社は、選択肢と、それぞれを選んだときにSAPの設定と日々の業務がどう変わるかを並べ、決める期限を置きます。

他の領域の導入ベンダーとの分担

販売、購買、生産などの領域は、別の導入ベンダーが担う前提です。当社は会計領域を受け持ち、ほかの領域から会計へつながる部分の仕様を、そのベンダーと一緒に詰めます。

会計領域は当社が設計から設定まで担い、経理は決め、他の領域のベンダーとはつなぎ目を詰める

会計領域の工程当社お客様の経理他の領域の導入ベンダー
01要件定義と設計
当社選択肢を並べ、設計書に落とす勘定科目、管理会計の軸、決算の手順
経理5つの論点を決める業務の型と、追加開発の要否
他領域のベンダー販売・購買から会計へ渡すデータの仕様を、当社と決める
02SAPの設定
当社会計領域を設定する設計を決めたメンバーが行う
経理設定の内容を、業務の言葉で確認する
他領域のベンダー自分の領域を設定する
03テスト
当社仕訳と残高を確かめる決算に使える数字かを見る
経理合格基準を決める実際の業務の流れで試す
他領域のベンダー領域をまたぐ処理を、当社と通しで試す
04会計データの移行
当社移行の手順を組み、移す移行後に残高を突き合わせる
経理移すデータの範囲を決める移行後の残高を承認する
他領域のベンダー自分の領域のデータを移す
05稼働後の定着
当社決算の手順を固める問い合わせと改修要望を整理する
経理改善の優先順位を決める
他領域のベンダー自分の領域の問い合わせに対応する
つなぎ目販売の売上計上、購買の債務計上など、ほかの領域から会計へ仕訳が流れる部分。ここの仕様は、当社と他の領域のベンダーが一緒に決める

会計領域の作業は当社、決めるのは経理。領域のつなぎ目は、片方のベンダーだけで決めない。

図2 会計領域の工程と、当社・経理・他の領域の導入ベンダーの分担

導入ベンダーが全領域を担う体制で、当社がお客様側のPMOとして会計の論点だけを受け持つ入り方もあります。体制の選び方はSAP導入支援のページにまとめています。

メンバーが担ってきた仕事

社名は伏せています。前職での仕事を含みます。

業種プロジェクト担った範囲
大手コンサルティング会社社内の会計システムとして、S/4HANA Public Cloudを導入PMと、FI/CO領域のPMO
海外の大手メーカーSAPのグローバル展開(ロールイン)お客様側のPMOと、総勘定元帳の設定
中堅化学メーカーS/4HANAの財務会計を導入。国内7拠点と海外2拠点IFRS(国際会計基準)に対応した業務設計のリード
大手化学メーカーSAPの統合テストと、ISO20022への対応会計チームのリード

詳しい経歴はメンバー紹介に、事例の内容はSAP導入事例に載せています。

決算早期化までつなげる

SAPを入れただけで、決算が早くなるとは限りません。当社は、会計の導入のあとに締めの手順を見直す支援も行っています。内容は決算早期化の実装支援のページにまとめました。

SAP会計の導入支援の要点

  • 設計を決めたメンバーが、SAPの設定とテストまで受け持つ
  • 設定に入る前に、経理と5つの論点を決める
  • ほかの領域のベンダーとは、会計へのつなぎ目の仕様を一緒に決める

よくあるご質問

FI/COだけを頼めますか
お引き受けします。会計領域だけのご依頼も歓迎します。ほかの領域を担う導入ベンダーが決まっている場合は、契約の範囲を最初に確認し、つなぎ目の分担を決めます。
設計だけ、または設定だけの依頼はできますか
ご相談いただけます。ただ、当社は設計と設定を同じメンバーが持つ進め方をお勧めしています。設計だけを受ける場合は、設定の担当者への引き継ぎの場を設けます。
稼働後の運用もお願いできますか
稼働後の定着までは、当社が支援します。決算の手順を固める作業と、問い合わせと改修要望の整理が中心です。保守の範囲と、保守ベンダーとの分担は、状況をうかがったうえでご相談します。

ご相談

会計領域を任せる先を探している段階から、ご相談いただけます。対象の会社と拠点、いまの会計システム、ほかの領域の導入ベンダーが決まっているかをうかがえれば、当社が担う範囲と体制をお示しします。

出典

  1. S/4HANAで原価要素が勘定科目のマスタにまとまること:SAP Help Portal「原価要素」(SAP S/4HANA オンプレミス版)

CONSULTATION

SAP会計の導入のご相談

会計領域を任せる先を探している段階でも、設計の途中で止まっている段階でもかまいません。最初の打ち合わせで、当社が担う範囲と、経理と先に決めることの一覧をお示しします。ご相談の内容は、契約の前から外に出しません。

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