S/4HANA MIGRATION

S/4HANA移行支援

Never Redは、SAP ECC(S/4HANAの一つ前の世代のSAP ERP)からS/4HANAへの移行を支援しています。影響調査から本番切替の判定までを支援し、会計領域では設計、SAPの設定、会計データの移行まで当社のメンバーが手を動かします。

移行プロジェクトが遅れるのは、設定や開発の量が多いときよりも、決める人と決める材料がそろわないときだと当社は見ています。そこで会計の論点は、移行方式を選ぶ前に経理と決めます。

このページの要点

  1. 01移行の遅れは、作業の量よりも判断待ちで起きることが多いと当社は見ています。そこで移行方式を選ぶ前に、経理と会計の論点を決めます。
  2. 02影響調査、追加開発の棚卸し、移行方式の比較、リハーサルと本番切替の判定まで支援します。会計領域は、設計からSAPの設定、会計データの移行まで当社のメンバーが担います。
  3. 03導入ベンダーが決まる前でも、決まった後でもご相談いただけます。お客様側のPMOとして、移行プロジェクトの進み具合と品質を確かめる入り方もあります。
目次9項目
  1. 01S/4HANA移行で、こんな課題からご相談いただいています
  2. 02S/4HANA移行支援で当社が担うこと
  3. 03移行方式は、会計をどこまで作り直すかで選ぶ
  4. 04移行の進め方と期間の考え方
  5. 05移行コンサルティングとして入る2通りの立場
  6. 06携わった移行プロジェクト
  7. 07S/4HANA移行の費用の考え方
  8. 08よくあるご質問
  9. 09ご相談

S/4HANA移行で、こんな課題からご相談いただいています

S/4HANA移行の課題として、次のような状況のご相談をお受けします。どの場合も、作業に入る前に判断の材料をそろえます。

ご相談の入口よく聞く状況当社が最初にやること
延長保守か移行かを決めきれない保守の期限は分かったが、いつ移るかを経営会議に出せる形にできていない自社の保守の段階を確かめ、延長する場合と移行する場合のそれぞれで決めることを並べる
移行方式を選べない導入ベンダーによって勧める方式が違い、比べる物差しがない追加開発の量と、会計を作り直す範囲を整理し、方式の比較資料をつくる。比較だけのご依頼もお引き受けします
会計データの移行が不安残高と明細をどこまで移すか、移した後にどう確かめるかが決まっていない移すデータの範囲と、移行後に残高を突き合わせる手順を経理と決める

保守の期限は、SAP社が公表しています。SAP ECCの標準保守は、拡張パッケージ(EhP)6〜8が2027年末までです。EhP5以下は、2025年末ですでに終わりました。

EhP5以下は、延長保守の対象外です

EhP5以下の環境は、2026年1月から、既知の不具合への対応が中心の保守に移っています。延長か移行かを検討する前に、まず自社のEhPを確かめてください。最新の期限は、末尾の出典で確認できます。

S/4HANA移行支援で当社が担うこと

当社が担う作業は6つあります。会計領域の作業は当社のメンバーが自分で行い、領域をまたぐ作業はPMO(プロジェクト全体の管理役)として取りまとめます。

影響調査

現行システムの設定と追加開発(アドオン)が、S/4HANAでそのまま使えるかを調べます。会計領域の調査は当社のメンバーが行い、ほかの領域は導入ベンダーの調査結果を取りまとめます。

追加開発の棚卸し

会計に関わる追加開発は、経理の担当者と一本ずつ要否を判定します。

移行方式の比較資料

3つの方式を、費用、期間、会計を作り直す範囲で並べ、経営会議で決められる資料にします。

会計領域の設計・SAPの設定・テスト

設計を決めたメンバーがそのままSAPを設定し、仕訳と残高が決算に使えるかをテストで確かめます。

会計データの移行

会計データの移行作業は、当社のメンバーが行います。

リハーサルと切替判定

リハーサルの結果を判定基準に照らし、切替の可否を役員が判断できる形で報告します。

作業お客様が決めること当社が用意するもの
影響調査直す対象と、手当ての方針直す対象の一覧と、対象ごとの手当ての案
追加開発の棚卸し残すもの、標準に寄せるもの、やめるもの一本ごとの使われ方と、標準機能で代わりになるかの整理
移行方式の選択方式と、会計をどこまで作り直すか3つの方式の比較資料
会計の設計・設定・テスト勘定科目、管理会計の軸、決算の手順、テストの合格基準設計書、SAPの設定、テストの結果
会計データの移行移すデータの範囲移行の計画と手順、移行後の残高の突き合わせ
リハーサルと切替判定本番切替の判定基準と、切替の可否判定基準の案と、リハーサルの結果の報告

移行方式は、会計をどこまで作り直すかで選ぶ

移行方式は3つあります。今の設定とデータを引き継ぐブラウンフィールド、業務を見直して作り直すグリーンフィールド、必要なデータを選んで移す選択データ移行です。

物差しを一つ足す:会計をどこまで作り直すか

方式は、費用と期間で比べられがちです。当社はそこに、会計をどこまで作り直すかを加えます。引き継ぐか設計し直すかで、経理が決めることの量が変わるからです。

3つの方式は、会計を作り直す深さで並べられる

今の形を
引き継ぐ
会計を
設計し直す
会計を作り直す深さ
方式引き継ぐもの方式を選ぶ前に、経理と決めること作り直す深さ
ブラウンフィールド今の設定とデータを引き継ぐ
引き継ぐもの設定、履歴、会計の作り勘定体系と管理会計の作りも、そのまま続く
経理と決めること今の勘定体系と管理会計の作りを、この先も使い続けてよいか
作り直す深さ浅い
選択データ移行必要なデータを選んで移す
引き継ぐもの選んだ範囲のデータ会計の作りは、見直す範囲を決められる
経理と決めることどの会社の、どの期間のデータを持ち込むか。会計の作りのどこを見直すか
作り直す深さ中間
グリーンフィールド業務を見直して作り直す
引き継ぐもの移すと決めたデータだけ設定と会計の作りは、設計し直す
経理と決めること勘定科目と管理会計の軸をどう設計し直すか。過去のデータをどこまで移すか
作り直す深さ深い
どの方式でも、経理と先に決める勘定科目と原価要素、仕訳明細をどこまで細かく持つか、固定資産の償却領域(会計基準や税務ごとに償却を計算する枠)、通貨と換算、決算の手順

費用と期間だけで方式を比べない。会計をどこまで作り直すかを経理と先に決めておくと、方式を比べる物差しがそろう。

図1 3つの移行方式と、会計を作り直す深さ

延長保守の条件と、経理が決めておく論点は、コラム「SAP 2027年問題は情シスだけの課題ではない」で詳しく書いています。

移行の進め方と期間の考え方

4つの段階

判断の節目は4つ。それぞれで「決めること」を、作業に入る前にはっきりさせる

STEP 01影響調査現行の設定と追加開発が、S/4HANAでそのまま使えるかを調べる決めること直す対象の一覧と、手当ての方針
STEP 02追加開発の棚卸し追加開発を標準機能に寄せられるかを、一本ずつ仕分ける決めること残すもの、標準に寄せるもの、やめるもの
STEP 03移行方式の選択今の設定を引き継ぐか、作り直すか、必要なデータだけ選んで移すかを選ぶ決めること方式と、会計をどこまで作り直すか
STEP 04リハーサルと切替判定本番に切り替えてよい条件を、リハーサルの前に決める決めること本番切替の判定基準
STEP 03の前に経理と決める勘定科目と原価要素、明細の粒度、償却領域、通貨と換算、決算の手順。それぞれ、引き継ぐか作り直すかを決める

STEP 03と04のあいだに、会計の設計・設定・テストと、会計データの移行の作業が入る。

遅れの多くは判断待ちで起きる、と当社は見ている。だから方式を選ぶ前に、会計の論点を経理と固めておく。

図2 S/4HANA移行の4つの段階(判断の節目)

期間を決める要因

移行の期間は、会社ごとに大きく違います。当社は目安の月数を示さず、次の要因を最初の打ち合わせで確かめます。

  • 追加開発の本数と、そのうち残す本数
  • 選ぶ移行方式と、会計を作り直す範囲
  • 対象の会社と拠点の数
  • 移すデータの範囲と、リハーサルの回数
  • お客様の側で判断する人が、プロジェクトに割ける時間

移行コンサルティングとして入る2通りの立場

立場主な役割向いている場面
導入の担い手として会計領域の影響調査、設計、SAPの設定、テスト、会計データの移行会計領域の移行を、設計から設定まで任せたい
お客様側のPMOとして移行方式の比較、計画・課題・リスクの管理、切替判定の準備、役員への報告導入ベンダーは決まっていて、進み具合と品質をお客様の側から確かめたい

どちらの立場でも、会計の設計とSAPの設定の両方が分かるメンバーが入ります。システムを構築する導入ベンダーが決まった後でも、お引き受けします。体制の詳しい説明はSAP導入支援のページにあります。

携わった移行プロジェクト

社名は伏せています。メンバーの前職での仕事を含みます。

業種プロジェクト担った範囲
海運業SAP ECCからS/4HANA Public Cloudへの移行。当時は国内の事例が少なかったシステム要件定義から開発、データ移行まで
国内大手部品メーカーSAP ECCからS/4HANAへの更改設計開発からデータ移行、利用者向けのトレーニングまで
国内大手製造業Oracle EBSからSAP ECCへの移行(S/4HANAへの移行ではない)移行チームのリードとして、移行の要件定義から実行、稼働後のフォローまで

事例の内容はSAP導入事例に、メンバーの経歴はメンバー紹介に載せています。

S/4HANA移行の費用の考え方

当社の費用は、関わる人数と期間、稼働の割合から工数を出してお見積もりします。目安の金額は載せていません。

移行の見積もりで金額を動かすのは、追加開発の本数、移行方式、移すデータの範囲、リハーサルの回数です。最初の打ち合わせで、この4点と当社が担う役割をお客様と一緒に書き出し、そのうえで体制と金額をお示しします。

導入全体の費用の考え方は、コラム「SAP導入の費用は何で決まるか」にまとめています。

S/4HANA移行支援の要点

  • 移行方式を選ぶ前に、会計をどこまで作り直すかを経理と決める
  • 4つの判断の節目ごとに、決めることと判断の材料を先にそろえる
  • 会計領域は、設計からSAPの設定、会計データの移行まで当社のメンバーが担う

よくあるご質問

EhP5以下のSAP ECCを使っています。相談できますか
ご相談いただけます。延長保守の対象外なので、まず移行が終わるまでの保守をどうするかを決め、そのうえで移行の計画を立てます。
SAPのクラウド移行も相談できますか
ご相談いただけます。当社には、S/4HANA Public Cloudの導入と移行に携わった事例があります。どの版が合うかは、追加開発の量と、業務を標準機能に合わせられる余地を見ながら一緒に検討します。
移行した後の運用もお願いできますか
移行の後は、定着まで当社が支援します。切替の直後に出る問い合わせと改修要望を整理し、新しいシステムでの決算の手順を固めます。その先の保守をどこが担うかは、保守ベンダーとの分担を含めてご相談します。

ご相談

いまのEhP、追加開発のおおよその本数、決まっている期限をうかがえれば、最初の打ち合わせで決めることの一覧をお示しします。移行プロジェクトが途中で止まっている段階からのご相談も受けています。

出典

  1. SAP ECCの標準保守が2027年末までであること、延長保守の条件:SAP Support「Innovation Commitment for SAP S/4HANA until 2040」
  2. EhP5以下の標準保守が2025年末で終わり、延長保守の対象がEhP6〜8であること:SAPジャパン サポートニュース 2024年7月(JSUG掲載)

CONSULTATION

S/4HANA移行のご相談

延長保守か移行かを決めていない段階でも、移行方式を比べている段階でもかまいません。最初の打ち合わせで、決めることの一覧と、当社が入る範囲をお示しします。ご相談の内容は、契約の前から外に出しません。

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